マチ弁日記おばさん弁護士の独り言

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<<   作成日時 : 2007/06/27 21:05   >>

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だんなが、私が記事をアップしたことに気づき、文句を言った。
俺のことばかり書くな。おまえの周りにはもっと、おもしろいネタを提供してくれる友達が居るだろう。
たしかに、光り物が大好きで、裁判所相手にケンカをする熱血漢の女性弁護士、常にマイペースで、まれに見る強運の持ち主である女性弁護士、誰よりもでかい声でしゃべり、豪快に笑う女性弁護士・・・枚挙にいとまがない。
しかし、残念ながら、彼女たちをブログに登場させたくても、推定的承諾も無理っぽい。しかし、私は、それぞれのエピソードを書きたくてしようがない。追々、了解を得て、登場して貰いましょう。

突然、まじめな話をするが、ここ最近で一番ショックを受けたのは、奈良県の妊婦死亡事件の裁判のニュースである。
私も、昨年、最高裁まで争った産婦人科分野の訴訟では、某サイトで書き込まれた記事を読んで、正直言ってめげた。
で、今回、何にショックを受けたかというと、医療側の主張である。今まで、産婦人科分野の訴訟をするたびに、一病院を相手にしていると言うよりも、産婦人 科学会を相手にしているという感が強かった。裁判所が「鑑定」という度に、私は、その鑑定医の推薦はどこに頼むの?産婦人科学会相手の裁判で、医師会の顧 問弁護士が代理人で出てきているのに、学会に推薦して貰うの?医師会に推薦して貰うの?学会と関係のない大学なんてあるの?近畿の医療訴訟での裁判所ネッ トワークって何?って思ってた。そして、医療側が出してくる私的鑑定書は、鑑定人の名前を見れば、産婦人科学会を通じて頼んでいるのねと丸わかり。当時産 婦人科学会の牙城と言われていた「某大学の助教授」だったりした。それを見て、いつも、自分が相手にしているのは、一病院じゃない、産婦人科学会なんだと 思っていた。
ところが、今回の奈良の裁判では、報道が正しければ、被告は「医療界」をあげて、闘うらしい。おっきくなってる!!
しかし、医療界をあげて闘うのであれば、裁判所はどこに鑑定依頼をするのだろう。大阪地裁17民事部の裁判官たちも、今頃、悩んでいるのでは?

実は先日、高校時代の友人とお酒を飲んだ。メンバーは、医者、弁護士2名、新聞記者だった。医師の友人が、「裁判を提起されたと言う話を聞くと、どれだけ 医師としてモチベーションが下がるか」とかという話をした。私は、医療過誤というのは、訴訟提起に至るまでの過程はそんな簡単なものではない、訴訟提起し た人たちがどんな思いで、訴訟にまで踏み切ったのかわかっていないと反論した。多分医師の友人が言っていたことも真実なんだろうと思う。
でも、医療過誤訴訟というものが理解されていないというのも真実である。
自分が受任した先の最高裁の案件でも、サイトに書き込まれた批判は、とんでもなく的はずれだった。そこまで批判するなら、判決文の隅から隅まで読んで欲しいと、憤慨した。

自分自身が担当した事件でも、真実がわかればそれで良いと、(医師の過失がはっきりした時点で、)判決を貰えばそれ以上の賠償金を手にできるのに、和解し た依頼者も居る。最愛の人を失って、真実が明らかになっても、あえて、和解に応じたこの依頼者はすごいと、私は心から思った。ちなみに、真実が明らかに なった証人尋問の日、当該医師は真実を明らかにしちゃった人(この人も勇気がある)と依頼者を傍聴席からすごい目でにらんでいた。

裁判は金銭的な解決の手段であるが、それだけではない。逆に言えば、医療過誤訴訟は、単にミスを防ぐという医療スタッフの努力だけではなく、事故が起こったあとの対応如何によっても減らせるのではないかと心から思う。
そこに気づいて貰えたら、学会をあげてとか、医療界をあげてとかいう対立構造は影を潜めて、医療訴訟を減らすための協同作業になるのではかなろうか。
訴訟リスクの高さが、産婦人科医の数を減らしているという。確かにそういう見方も有るのだろうと思うが、それが医療過誤訴訟を起こすからだ、といっている ように聞こえるのは、私だけだろうか?患者はどういうときに医療過誤訴訟に踏み切るのか、どうすればミスが減り、どうすれば訴訟に至らずに解決できるの か、それこそ産婦人科学会をあげて、取り組んで欲しいし、その取り組み状況を患者側にわかりやすく公表して欲しい。

先日来からうんうん唸りながら書いている、医療過誤訴訟の最終準備書面がある。
医療過誤訴訟は、原告の思いの強さだけで勝てるものではない。
しかし、強い思いを持たないと、訴訟を遂行できないのも事実だ。

ずっと、心に思っていたことを、実名のブログで書いてしまった。

しかし、私が10数年前に無事出産できた喜びの余り、寄付した「オギャー献金」。結構大変な出産だったので、無事生まれた時はうれしさの余り、全世界に感 謝した。で、みんなが無事出産できるように、産婦人科分野の研究のために、他の患者さんのためにと、病院に備え付けてあった箱に1万円札を入れた。あの 「オギャー献金」はどう使われているんでしょうね?

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内 容 ニックネーム/日時
試合から一年後のある法廷
 裁判長:「判決を言い渡す。被告を有罪とする」
 判決理由:あの打席でストレートがくる可能性がたとえ99.9%であったとしても、カーブがくる
  ことは予見可能であった。それを見逃し、結果として試合に負けたことは、重大な注意義務違反で
 ある。
  また当時の監督をはじめとする球団関係者やファンの期待は多大なものがあり、その期待を被告の
 軽率な行動によって打ち砕かれた悲痛な心情は、察するに余りある。
  たとえ最後の勝負球が、時速180キロで直角に曲がるカーブであったしても、プロならば容易に
 打ち返すことは可能であった。
  しかし被告はそれさえも怠り、怠惰なプレーで期待を裏切ったことは、極めて悪質であり情状の
 余地は微塵も感じられない。
  よって被告に謝罪と賠償の意味で禁固5年と、原告(球団およびファン)に対し2億円の賠償を命ずる。
  これにて閉廷!

      その後大リーガーは一人もいなくなったとさ。

これは笑い話になりません。
今の日本の医療崩壊の真実はここにあります。

2007/08/19 18:35
勿論これは民事と刑事がごちゃまぜです。

しかし、大多数の医療従事者は民事と刑事の差なんてしりません。

たとえ民事であり、弁護士からみて明らかに勝てそうな場合でも、
「訴えられたらやめる」
それだけです。

2007/08/19 18:37
ひどい、、、

http://obgy.typepad.jp/blog/2007/07/cp2_7aca.html
地方医大生
2007/08/19 18:44
>訴訟リスクの高さが、産婦人科医の数を減らしているという。

何故、産婦人科医の訴訟リスクが高いか考えたことがありますか? こちらに医事関係訴訟の件数があります。
http://www.courts.go.jp/saikosai/about/iinkai/izikankei/toukei_04.html
これを医師1000名あたりで見ると、総平均で4件弱(除く歯科)、産婦人科医は11〜12件となり、約3倍です。明らかに不自然な値です。司法関係者とし、この数値をどう見ますか?
医療関係者ではありません
2007/08/19 19:36
>真実がわかれば

あれ? 民事って真実を明らかにする場でしたっけ。民事は経済的保障を中心とした勝負の世界なのでは?
この考えは、こちらの司法関係者の方も認めています。
http://www.yabelab.net/blog/
だからこそ、第三者機関の問題が論議されているのでは?
医療関係者ではありません
2007/08/19 20:12
>あの「オギャー献金」はどう使われているんでしょうね?

「おぎゃー献金」で検索すればすぐにわかることですよ。
http://www.ogyaa.or.jp/
訴訟が怖くて辞めた元産科医
2007/08/19 21:27
>被告は「医療界」をあげて、闘うらしい

これは当然です。
もうすこし調べられては如何ですか?
あなたの意見が如何に妥当か。

あなただったら、自分の唯一通える唯一の産科で20年間頑張って来られた先生が、
「脳出血という不可抗力な病態のもと、県内では治療できないような状態になり、20件電話しても断られてもようやく県外の施設で奇跡的に子供を助けた」のにマスコミから猛バッシングを受けて閉鎖されたら、

どんな気がしますか?
「お金がある私には関係ない」
と思いますか?
医学生(産科)志望
2007/08/19 22:20
というか、法律屋が医療「過誤」訴訟などという社会破壊行為を推進している以上、医療界をあげて反撃されるのは当然。と言うか、反社会的行為には、社会全体から厳しい非難が浴びせられるものなのですよ。

ま、法律屋というのが、いかに自分たちの論理でしか動いていないか、周囲が見えていないかというのが如実に分かりますね。

とりあえず、あなた方が、医学のことを知りもしないで医療「過誤」だなんだと喧伝する愚かさに気付くのが先決ですな。法律屋は法律に詳しいだけで、医学に関してはズブの素人なんだから。
セミリタイア整形
2007/08/19 23:10
>医療界をあげて闘うのであれば、裁判所はどこに鑑定依頼をするのだろう。

よく分からないのですが、医師は無実だという鑑定が出たらいけないのでしょうか?
田舎の医者
2007/08/19 23:27
田舎の医者さん

僕もそこは甚だ疑問です。医療界をあげて闘うということは、医療者はほぼみんなが無過失だと考えているというのみならず、これを有過失だと言われるようでは医療はできないと考えるからですよね。

そのような専門家の大多数の意見を、まるで一面的な見方であるかのような捉え方をして、否定的な意見を捜し求める法曹の人々。

私は最近、医療問題弁護団をはじめとした、医療に対して厳しい考えを持つ法曹の人々のモラルを、疑っています。
峰村健司
2007/08/19 23:39
私は「法律屋は」とひとくるめでいう積りは全くありませんが、少なくとも

あなたは世間に軽蔑される所謂「法律屋」

のようですね。
こんな奴が医者やってはいけない、と思う人物がいるのと同じように、あなたのような法律を悪用しかねない御仁でも司法試験に合格できてしまうとは、世も末 ですね。あなたの本文よりコメンターの方が説得力ありますよ。見比べてみては?そのうえで、あなたの資格があなたに本当に相応しいかお考えになることをお 勧めします。通りががり、失礼しました。
一寸通りますよ
2007/08/20 00:23
周りの研修医含めて産婦人科医を目指したくなくなる理由に医療訴訟の多さは間違いなく入っていますよ。
鶏が先か卵が先かって話になるとおもいますが、医療訴訟が増える→産婦人科を目指す若い世代が減る→マンパワー不足→現場医師に重労働(36時間寝ず勤務など)が強いられる→ミスも増える→医療訴訟がまた増える→…
これくらいのことは僕ら研修医でも知ってることで今更述べることでもないですけど。

いち研修医
2007/08/20 02:12
ほ とんどの医師が『不幸な事件だが不可抗力であった』と考える事例を、はじめから『担当医師は有罪』と決めてかかっているあなたは医療の何を知っていらっ しゃるのですか。医師たちだって、『明らかにミス。明らかに不手際。』と思われる事例には同情しないし、内情がわかるだけにかえって手厳しいものですよ。 それを『医者は仲間のミスをかばい隠蔽する体質がある』と決めてかかるのは、ほとんどの良識ある医師に対して大変失礼です。この程度の知識で法律家を名乗 られても・・・。それこそ、『法律家は未熟な同業者をかばう体質がある』と思ってしまうのは私だけではないでしょう。
おやまあ
2007/08/20 02:32
このブログにはおそらく賛否両論でしょう。

医療従事者からすれば、労基法を特例とはいえ、はるかに超える労働を強いられながらも、良かれと思ってした結果が、訴訟という形で、患者さんや、そのご家族と決裂してしまうことは、やるせないというほかありません。
また、上の日記にもあるように、鑑定を結局は医療従事者に頼む必要があるため、患者側は不利であり、弱者として世間に映るでしょう。しかし、第4の権力と いわれるほどの力をもったマスコミは当然今の医療不信を受けて患者に着くでしょう。そうすると、メディカル vs ノンメディカルとなり、民主主義の国では圧倒的弱者にはや代わりです。
もちろん、これがすべてだとは言いませんが、やはり大きいでしょう。
弁護士さんもそうでしょうが医師も、医学部に入るために相当の努力をします。
さらに卒業してからも長い研修があるのです。
その間にみんな夢を持ち、患者さんに感謝されたくて、助けたくて毎日2、3時間の睡眠で何年も努力をするのです。
医学生M2
2007/08/20 02:50
なかには信じられなような医師もいます。ただ、今の医療不信は、高校に数人の不良がいるだけでその高校が不良校とレッテルを貼られるのと同じようなものではないでしょうか。10人に1人だって悪い医師がいるとは思えないのですが…
この問題にもう一つ思うのは、医師は患者になれます。しかし、患者は医師にはなれません。ここに、医師の弁解を理解するのを難しくしていると思います。
ただ、医療従事者の方々に言いたいのは、悲しいことですが、日本では8割の方が病院で亡くなることを考えれば、医療従事者は「病気」や「死」に対して鈍感 になっていることは確かで、その気持ちが、ちょっとした言葉の端に現れるだけで、患者さんや家族の方はひどく傷つき、その医師に対して不信を持ち不幸な結 果になれば、悲しみや怒りの捌け口にその医師や病院を訴えることも、致し方ない気もします。

医学生M2
2007/08/20 02:50
あ、あと、今思ったんですが、医療訴訟を激化させているのは、医師でも患者でもないのかも知れないということです。
最近僕が読んだ本で、リピーター医師という弁護士さんが書かれた本と、ノーフォールトという産婦人科の教授の書かれた小説があります。
医療訴訟を担当される弁護士さんは非常に勉強熱心で、様々な専門書を読み、事実を検証された上で様々な角度から裁判を進めていらっしゃいます。
どの教科書にもこう書いてある、なぜあなたはこうしなかったのか。というセリフをおそらくは証人喚問で担当医などにするのではないでしょうか。当然です ね、むしろそこは聞いてほしいです。答えれなければ確かにミスの可能性もあるでしょう。しかし、最近ATMで手の静脈の走り方で本人確認をすることが出来 るところからもお分かりいただけるでしょうが、人は一人ひとり少しずつ違います。教科書どおりにいかない事は、意外と多いのです。
そこは医師に経験に委ねられるところであり、医学が科学であるといいつつも、全くロジカルでないことも多いのです。
医学生M2
2007/08/20 02:51
ただ、やはり依頼人である患者さんやご家族を思うあまり、医師を極悪非道の殺人鬼よろしく扱う方も少なくないように思います。
そして、そこが医療裁判を激化させ長期化させている気もしないでもないです。

コメントのいくつかにある医療従事者のトゲのある意見は、極論のようにも思われるかもしれませんが、最近民事でなく刑事が増えていたり、医療従事者を目の敵にされている印象を受ける記事が目立ってきています。おそらく、これにみなさんピリピリされているのでしょう。
正直僕もいい気はしません。
しかし、裁かれるべき医師が、潔く裁かれるようになれば、医療不信も減り、言いがかり的な不本意な訴訟を減らすことにも繋がると思っています。
そのためには、医師と患者との信頼関係も必要ですが、上のコメントのように、医療従事者と法曹との関係も改善していくべきだと思い、それに少しでも貢献できればと、長々と書かせていただきました。
医学生M2
2007/08/20 02:52
ある人が某掲示板に貴方のブログを紹介し、私も多くの方に「医療過誤専門弁護士」という職業の方がどんな考えでそのお仕事をされているのかが分かる貴重な資料として別の掲示板に紹介させて頂きました。
「医療過誤専門弁護士」という職業の方の思考回路は、我々医業に携わる職業のそれとは全く違う物だと認識しましたね。
そういう意味では大変貴重な資料です。
毎日新聞の青木絵美の正体
2007/08/20 03:06
ところで「奈良県の妊婦死亡事件」とは大淀病院の件ですか?。
そうならまずは「事件」と付けたのはどういう理由か説明して頂きますか?。
ネットを見る限り医療者は件の妊婦死亡は病死であるという意見が大半であり、事件性は存在しないと思っています。
何が「事件」であるのかは主観・客観で違うと思いますが、少なくとも現時点で誰も刑事罰での起訴はされていなかったのですからブログ主様が「事件」と付けた時点で客観的視点でこの件を見てないなと医療者である私は判断致しました。
この件は何が「事件」であり、またもし「医療過誤事件」であると考えていらっしゃるのでしたらその理由を説明して頂きたい。
医療者にも理解できるような説明が無ければ、医療者の協力が得られなくても当然ではありませんか?。
「医療過誤専門弁護士」という職業ならば物事を客観的視点で把握し、それを他者に分かり易く説明出来ることは当然必要な能力だと思うのですが?。
残念ながらブログ主様がそのような能力があるかについて、このブログを拝見する限りにおいては私は「無い」と判断します。

毎日新聞の青木絵美の正体
2007/08/20 03:07
>>そこに気づいて貰えたら、学会をあげてとか、医療界をあげてとかいう対立構造は影を潜めて、医療訴訟を減らすための協同作業になるのではかなろうか。

共同作業になるのであれば、厚労省への圧力が必須ではないでしょうか。
医療ミスの原因の大きなウェイトをしめるマンパワー不足解消のために。
国民が24時間完璧な救急体制を求めるなら、昼も夜も休日も関係のない手厚い体制が必要です。今後は医師や病院ではなく、厚労省を訴えることも検討していただきたいです。
ある病院のコメ
2007/08/20 09:39
こういうリピーター弁護士って、「医師=悪」という極めて分かりやすい世界観をお持ちですよね。医師が過失を否定するのは、学問的に見て過失に当たらないからなのに、保身だろう、庇いあいだろう、としか見ることができない。

学問以前に、人間としてのレベルが低いとしか。自分が卑しい考え方をしているからといって、医者まで同じ行動パターンだろうと推理するのは大間違いですよ。

医師は科学者ですから、本当に間違ったことは間違っていたと率直に認めるもの。誰から指摘されるまでもない。


リピーター弁護士とリピーター裁判官が跋扈する限り、世の中は闇ですね。医師は病気を治すために仕事をするわけで、その力を発揮させやすくすることは 100%社会の利益です。他方、弁護士は、他人の真摯で誠実な仕事を過誤だ難だと吹聴して、無知蒙昧なリピーター裁判官を騙して(あるいは裁判官とグルに なって)、巨額の賠償金を巻き上げるのが仕事なわけで、全く社会の役に立たないというか、医師を逃散させて社会秩序を破壊しています。賤業と言われるのも 仕方ないところでしょうね。

中堅勤務医
2007/08/20 11:06
万が一、あなたに少しでも悔い改める気持ちがあるなら、下記のアドレスで勉強されるとよいでしょう。その後は、貴方がいいがかりをつけた相手に謝罪と弁償の行脚をされることですね。

http://plaza.umin.ac.jp/~perinate/cgi-bin/wiki/wiki.cgi
http://www.yabelab.net/blog/

とにかく、リピーター弁護士、リピーター裁判官には「身の程をわきまえた仕事をしなさい」と言いたい。医学部にすら入れなかった人間がいくら言葉遊びを弄 しても、医学的真実には辿り着けないのです。あとは学問分野としてのレベルの違いね。日本の医療はWHOによって世界一の水準であることが公式・客観的に 確認されていますが、日本の司法は、明治の法律と判例に盲従して、ただ自分たち以外の権威を貶めることに汲々としているだけ。何の進歩もなく、国際的に見 て極めて低い水準にあります。その程度の連中が医療を訴訟で扱うこと自体不遜の極みですよ。幼稚園児が大学教授の論文を採点するようなものです。滑稽とし か言いようがない。
中堅勤務医
2007/08/20 11:06
都合が悪いことは隠していいのでしょうか?

>被告は「医療界」をあげて、闘うらしい

これは当然です。
もうすこし調べられては如何ですか?
あなたの意見が如何に妥当か。

あなただったら、自分の唯一通える唯一の産科で20年間頑張って来られた先生が、
「脳出血という不可抗力な病態のもと、県内では治療できないような状態になり、20件電話しても断られてもようやく県外の施設で奇跡的に子供を助けた」のにマスコミから猛バッシングを受けて閉鎖されたら、

どんな気がしますか?
「お金がある私には関係ない」
と思いますか?
なんで消されたのですか?
2007/08/20 11:31
医療現場に居ますが,昨今の訴訟リスクの影響は大きいです.
医学的には言い掛かりとしか思えない訴訟に医学的・科学的に非常識な判決に対して多くの医師は恐怖を覚えています.
仕事のきつさや給与面は,昔に比べれば同じかむしろ改善しているという印象が強いです(お決まりの「最近の若い者は・・・」かもしれませんが).今でも,むしろ過酷な事でもやりがいを求める「お人好し」は少なくないですよ,若手医師や学生は.
学生が敬遠する,医者が辞める一番の原因は間違いなく訴訟リスクです.
精一杯やっても医学的に問題無くても,異論や反省点は必ずあります.法的には幾らでもつけ込む所はありますが,99人の医者が言い掛かりだと思っていても,1人の医者が異論を唱え,裁判官が後者を認めれば法的には医者の負け,判決を問題視する医師側は「悪者」です.
思弁的な感想を述べられる前に,実際の医療現場並びに疫学的思考法をご考慮頂きたく存じます.
なんで消されたのですか?
2007/08/20 11:32
医学生M2さんへ
あんた、甘過ぎ、死に鈍感なんて頭の悪いことを言っているようでは、研修1カ月目に地雷を踏むよ。まだ若いようだから、進路変更をお勧めします。病院はスナイパーだらけ、中には後ろから刺してくるコメディックもいるんですから....
DQNWATCHER
2007/08/20 11:49
そうだ!
「裁判で敗訴した。これは弁護士が適切な弁護をしなかったからだ。
民事訴訟で1億円の損害賠償をしよう。刑事事件にして懲役刑にしてもらおう」

ーーーーーーーーーーー

こういう状況なら、管理人様はどう思いますか?
あなたの仰っているのは、「こういう状況でも裁判で適切な弁護をしなかった弁護士が悪い」って外部の人間が言うことですよ。
やる気なくなるなあ。
2007/08/20 11:54
医療裁判が,「医学的にみて行った医療が適切であったかどうか,を基準に判断される」なら医師は決して逃げ出さないでしょう.しかしながら今の医療裁判では「ほとんど医師がどうしてこれで敗訴するのか理解できない」ような判決が数多く出されています.
裁判官の判断基準があまりにも「医学的常識からかけ離れたもの」としか言えない判決が続いています.特に産科のように「一般の人間は問題がなくて当たり 前」と思えるほど妊婦死亡は減少しています.これは,これまでの産科の先生方の努力の結晶です.しかしながら,どんなに手を尽くして救命できない患者さん は存在するのです.医師は人間であり神ではないからです.それを結果だけから,「患者が亡くなったのは医師に問題があったに違いない」と決め込んで訴訟を 起こす人間が後を絶ちません.しかも裁判官には「適切な医学的な判断ができません.」こんな状況で医療を続けられると思われますか?

Level3
2007/08/20 16:44
医療裁判が,「医学的にみて行った医療が適切であったかどうか,を基準に判断される」なら医師は決して逃げ出さないでしょう.しかしながら今の医療裁判では「ほとんど医師がどうしてこれで敗訴するのか理解できない」ような判決が数多く出されています.
裁判官の判断基準があまりにも「医学的常識からかけ離れたもの」としか言えない判決が続こんな状況で医療を続けられると思われますか?

Level3
2007/08/20 16:45
追加です.
大淀の事件も,大野の事件も,医療側が敗訴したら病院に勤務する多くの医師は絶望して,辞めて行くでしょうね.このように考えているから医療界全体で戦お うと医師たちは言っているのです.もし敗訴したら多くの病院は医師のいない只の箱になるか,患者を助けようというモチベーションを無くした医師のみなりま す.
それでよろしいのでしょうか?

昨今の医療裁判は多くの熟練勤務医を医療の現場から退場させているのは紛れも無い事実です.よく状況をお考え頂きたい.
Level3
2007/08/20 16:48
>大淀の事件も,大野の事件も,医療側が敗訴したら病院に勤務する多くの医師は絶望して,辞めて行くでしょうね.

私は、まさにこの気持ちで、今のところは救急医療をしています。

たしかに、訴訟提起にいたるまでの患者側の苦悩を私たちは知らないかもしれません。

>真実がわかれば・・・
なんてこんな非常識な言葉が弁護士さんからでること自体驚くとともに、ますます、自分が訴訟に巻き込まれたら、えらいことになるなと思いました。

ぜひ、医療の思考プロセスを猛勉強していただきたい。
そうすると、いまの我々の状況がいかに理不尽であるかを我々が説明するまでもなく、あなた自信で、わかっていただけるでしょう。

キーワード:医療の不確実性、ベイズの定理、医療の結果は確率である。
なんちゃって救急医
2007/08/20 17:27
>先日来からうんうん唸りながら書いている、医療過誤訴訟の最終準備書面がある。

提訴したらぜひ公表してくださいね。裁判は原則公開で行われるべきですからね。
勿論正当な「批判」は甘受すべきですよ。トンデモな訴状だとしたらいかに法律屋が社会を破壊する存在であることがリアルタイムに実証されるわけですから。
通りがかり、失礼しました。
通りががりのもの
2007/08/20 19:46
はじめまして。
私、ブログ「健康、病気なし、医者いらず」
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
を書いている、Dr. Iと申します。

>某サイトで書き込まれた記事を読んで、正直言ってめげた。
どのサイトのどの記事を読まれたのか知りませんので、もし教えて頂ければ幸いです。
私も、大淀病院に関しては、かなりたくさん記事を書いておりますので。
先生にも、私のブログを読んでいただきたい、と思います。

「奈良、大淀病院の産科医を支援します。」
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-209.html
この記事の下に、私の大淀病院関係の記事がありますので。
長いですが、是非読んでいただいて、感想も聞かせて頂きたいですね。

先生が読んだサイトと、私のブログの主張は違うかもしれませんが。

>何にショックを受けたかというと、医療側の主張である。
の具体的にどの部分なのかも、教えて頂ければありがたいです。



Dr. I
2007/08/20 20:15
連投になりますが。
鑑定人の話です。

医療に関して、医者以上の専門家は世の中にはいません。
お産であれば、産婦人科です。
そして、世の中のほとんどの産婦人科医は、産婦人科学会に入っています。
無理矢理、産婦人科学会に何らかの理由で入っていない産婦人科医しか、鑑定はできない、という事でしょうか。

医学的に助かる可能性がほとんどなく、適切な治療もやっている人間が訴えられる、というのに「医療界」をあげて、闘う、という事はそんなに悪い事でしょうか。

>「裁判で敗訴した。これは弁護士が適切な弁護をしなかったからだ。
民事訴訟で1億円の損害賠償をしよう。刑事事件にして懲役刑にしてもらおう」
こんな事があっても、法曹界がその弁護士を擁護したら、法曹界=悪と、決めつけるという事になりますか?
Dr. I
2007/08/20 20:20
医者は訴訟を避けるために仕事をしているのではなく
病気を治すために仕事をしている。
「そんなことはわかっている」とあなたは言うかもしれないが、
わかっていない。訴訟からしか物事を考えられないから。
本当にへこむ
2007/08/20 20:47
>本当にへこむ様

いやいやもう世の中EBMではなくCBM (court based medicine)
の世界ですよ。
怪しかったらすぐCTは常識。
もうこれには医学的正当性はなくとも、
「医療裁判になったら負け」
なのですから。

「患者様の利益のため」
ではなく
「訴訟をさけるため」
の検査

もうウンザリです。

2007/08/20 21:05
>怪しかったらすぐCTは常識。
>もうこれには医学的正当性はなくとも、
>「医療裁判になったら負け」

さらに放射線科専門医に読影を依頼し,お墨付きをもらわねばダメです.
そして,そこに限りあるコストとマンパワーが浪費されています.

急患を診ながら考えるのは,「訴訟にならないためには何をしとけば良いだろう」
という事だけです.
もう,どうしようもない
2007/08/20 22:48
>さらに放射線科専門医に読影を依頼し,お墨付きをもらわねばダメです.
>そして,そこに限りあるコストとマンパワーが浪費されています.

保険が通ればまだマシです。
保険が通らず病院の持ち出し!→安全対策にお金をかけれない。
取らない→訴訟
断る→応召義務違反

どうするのでしょうか?

やはり立ち去るしかないのです。
あなた方が破壊しているのです、医療は、、。

2007/08/20 23:42
医学生M2君は、毎日、2、3時間の睡眠で何年も努力するんだって?
医学生の癖に過重労働を正当化するような奴は許せんな。
そんな睡眠時間じゃ医療ミスを起こしまくるだけだと分からないのか?

こんな医学生は、医学生に非ず。
労働基準法違反を促進するなんて許されないことだ。
本当に医学生?
2007/08/20 23:42
憲法25条第1項
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」

お前の2-3時間睡眠ごっこにはつきあってられないよ! by 医者

医療の応召義務を撤廃し、医者がゆっくり休めるようにすべき。
患者のアクセスを制限するためにも、保険点数の自己負担の高額化をすすめ、高度医療に関しては自由診療化すべきである。

また、日本の医師はOECDの中でも最も足りていないのだから医療訴訟を禁止するなどの特例をもって医師を保護する必要もあると思う。日本人はただでさえ少ない医師を医療訴訟で苦しめると実に許せない所業を犯している民族である!懺悔せよ!!!!
本当に医学生?
2007/08/21 00:09
現 在お産を取り扱っている開業医です。このブログの管理人様の今回の発言を読んで正直めげました。私の周囲でもお産を止めている開業医がたくさんいます。皆 さん訴訟がらみです。結果が悪ければ患者様の関係者からは人非人の扱いです。まして母体死亡なら警察への届出に伴い、警察署で業務上過失致死の容疑で被疑 者扱いの取調べ、あるいは患者家族から刑事告発も受けます。刑事が無くても民事での訴訟は不可避です。自分に明らかなミスでもあれば諦めもつくでしょう が、羊水塞栓といった現在の医学では助けられない症例でも同じ扱いが待っています。私たちはそれを”地雷を踏む”と言っています。そこに医学上医療上にな んら貢献するものがあるでしょうか。私もこんなくだらない事をできるだけ早くやめたいですが残念ながら借金返済のために続けています。
難しい患者の搬送は、私ら開業医にはしばしばあることですが、症例によっては数時間待たされます。救急搬送が間に合わない恐怖に私らはいつも怯えています。
産婦人科医になった私の娘も、研修先の病院でのあまりにも厳しい産婦人科の現状を知って医療から去りました。
お産をしている産科開業医
2007/08/21 00:11
産科医よ、
君達は火刑台上のジャンヌ=ダルクなのだよ。
フランスのために働き、フランス国王シャルルに裏切られるという、まさにジャンヌ=ダルクなのだよ。

人間など助けて何になろうか。
医師を裏切る醜い人間など助ける価値があろうか。
本当に医学生?
2007/08/21 00:16
拝啓、管理人様。
足を踏み入れたことのない世界への主観的感情や批評で正義を問うのはおやめなさい。人を裁くということは重大なことなんですよ。医者は人の命を預かりますが、あなた方もある意味命を預かっているんですよ。なぜなら人の人生を大きく左右するのですから。
もしあなたが医療裁判について語るなら、まず医者になりなさい。同じ立場を経験してこそ、その善悪がわかるものです。
ですから、私もあなた方を一方的に批判するつもりはありません。あなた方の意見は甘んじて受けます。
医者
2007/08/21 03:22
最 初の頃は心因反応が起きてくるのだが、状態も極限まで来ると、無関心・無感動になるんだよな。医者が逮捕されようが訴訟されようが、今では訴訟なんてあり ふれているから、なんとも思わんよ。つまり、もう医療なんかどうでもいいというあきらめの境地に達している医者も多い。弁護士はせいぜい医療破壊にまい進 してくれたまえ。医療が崩壊する頃には、私は医者以外の術で食べているだろうからね。

それと医学生よ。
これから先、医者になってもいいことないぞ。会社にでも就職したら?
毎日2-3時間しか眠れないのに、医療訴訟は容赦なく襲い、年収もたいしたことがない世界に足を踏み入れたいか?
本当に医学生?
2007/08/21 08:46
私 もひとつだけ。医師は、1分1秒を争う状況の中で自分の経験や医学的常識をもとに正しいと思う判断をする。それでも、中には助けることのできない例や不幸 な結果しか得られないことがある。それが、今や医療過誤訴訟と称して数億円単位の賠償金を払わされるリスクを大きく背負ってしまった。それならば、上級裁 判で違う判定の出た判事や、無理に訴えた被告の手伝いをした弁護士、また明らかな冤罪とわかった場合の警察組織、法曹関係者は同じ理由で、数億円単位の賠 償金を被害者に払う必要が生じるのではないか?我々にも良くわかる言葉でお答え頂きたい。
内科医あーる
2007/08/21 14:14
まったく目先のことしか見えない糞弁護士だな! 医者を簡単に訴えることが常態化するとどうなると思う?
リスクの高い高度医療からは、ほとんどの医師・病院が撤退するわな・・・。
そうなると、生き残った数少ない高度医療を扱う医療機関はどうすると思う?
他の医療機関との競争がなくなるから、リスク・ベニフィットに応じたバカ高の診療報酬を請求するようになるんだよ。(場合によっては保険医療機関離脱して、自由診療に移行して)

貧乏人は高度医療を受けられなくなる時代がすぐそこまで来てる。
まあ、医者を訴えたがる糞患者は貧乏人が多いから、そういう連中が野垂れ死にしてくれるのはありがたいけどな・・・。
壱千万払ってもSAR4800所持したい
2007/08/21 17:02
自分の保身を考えているのは法曹だろ?
医師を無理矢理犯人に仕立て上げれば、自分達の飯の種になるよな?
ぷりんぺらん
2007/08/21 17:20

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