原発性アルドステロン症...降圧、血清カリウム値の改善を目的として、抗アルドステロン薬(スピロノラクトン)を利用する。
皮質集合管では、通常、アルドステロンが、細胞内アルドステロン受容体を通して、ナトリウム取り込みを促進させることで管腔内を負に帯電させ、細胞内への塩化物イオンの再吸収と選択的カリウムチャネルを通してのカリウムの分泌を促進している。また、血管側には、3Na-2K ATPaseとカリウム選択的チャネルが存在し、絶えず細胞内からNaを汲みだし、Kを細胞内に流入させているので、濃度勾配によってもカリウムの分泌は上昇する。
体液喪失により、レニン―アンジオテンシン―アルドステロン系が賦活化されると、ナトリウム取り込みが促進されるので、尿中ナトリウム濃度が1mEq/L未満にまで減少する。さらに、先に述べた機序によって、カリウムの分泌は上昇する。
原発性アルドステロン症に対して、スピロノラクトンは、異常に分泌されているアルドステロンの働きを拮抗し、症状を改善する(血中カリウム上昇)方向に働く。
スピロノラクトンは、心不全に対する利尿薬としてもしばしば使われるが、これは、循環血液量を減少させて静脈圧を下げ、心室の前負荷を軽減することを期待している。心不全では、心拍出量が減少し、血圧が低下し、腎血流量が減り、腎輸入細動脈で感知され、レニン―アンジオテンシン―アルドステロン系が賦活化され、塩分/水分貯留を引きおこすことで、循環血流量を増加させ、心拍出量は部分的に正常にもどる。しかし、もし心機能が十分でなければ、腎臓は持続して塩分/水分貯留を引きおこし、次第に間質性浮腫や肺気腫となる。
これに対して、ループ利尿薬やサイアザイドといった利尿薬を利用することで心筋機能を改善できる。利尿薬を利用する上での有害事象としては、過剰に静脈還流量を減らすことで心拍出量を損なうこと、代謝性アルカローシス、低K血症があげられる。
アルドステロンが心筋や血管内皮細胞などの繊維化や圧受容器の機能障害を引き起こすことが明らかになってきて、利尿以外の働きも期待してスピロノラクトンを使用するようになってきた。
代表的研究として、心不全に対するスピロノラクトンの効果に関する臨床研究である、Randomized Aldactone Evaluation Study(RALES)と、Eplerenone Post-Acute Myocardial Infarction Heart Failure Efficacy(EPHESUS)がある。
RALESは、左室不全による重症心不全患者で標準治療を受けている患者に、スピロノラクトンを追加することで死亡リスクが低下するかについての研究で、一次エンドポイントは全死亡である。年齢、心不全の原因(虚血、非虚血)、左室駆出率、NYHA分類、ACE阻害薬やβ遮断薬併用の有無によらず、スピロノラクトンは心不全予後改善に有効であることが示された[2]。
EPHESUSは、左室機能不全および心不全を合併した急性心筋梗塞(AMI)患者において、選択性アルドステロン拮抗薬eplerenoneの死亡および合併症に対する有効性に関する研究である。一次エンドポイントは全死亡、心血管死、あるいは心不全、AMIの再発、脳卒中、心室性不整脈を含む心血管イベントによる入院である。本試験により、スピロノラクトンの副作用である女性化乳房や男性の性機能低下がeplerenoneにより解消されることが示された。また急性心筋梗塞後の左室機能不全患者に3〜14日(平均7日)投与するだけで、遠隔死亡や再入院を減少させた。死亡率減少が突然死の抑制による効果が大きいのはRALES試験とも共通するが、ACE阻害薬とβ遮断薬(投与率75%)が投与されている上に、eplerenoneを加えて更なる予後改善効果がみられている。ただし、eplerenone使用群で、クレアチニンクリアランスが50ml/min以下と腎機能が低い場合には、高K血症が起きる危険性が高いことがわかり、血中K濃度を調べ、ループ利尿薬を使用するといった配慮が必要である[3]。
以上の研究では、アルドステロンの働きとして、ナトリウム保持カリウム分泌以外に、冠状動脈の炎症の惹起、間質の繊維化といった働きによる心不全の悪化を言及しており、原発性アルドステロン症での過剰なアルドステロン分泌は、血圧や血中K濃度以外にも悪影響を及ぼすといえる。
PAC(ng/dl)/PRA(ng/ml/hr)は、原発性と2次性とのアルドステロン症を鑑別する値であり、正常は10以下であることが多いが、原発性では20以上となり鑑別できる。
TTKG(Transtubular Potassium Gradient)は、(尿K濃度[M] /(尿/血清)osm)/血清K濃度[M]であり、高K血症時の皮質部集合尿細管からのアルドステロンによるK分泌の程度がわかる。血清K<3.5mEq/Lの場合、TTKG>2のときに腎性のカリウム分泌の亢進が考えられ、血清K>4.5mEq/Lの場合、TTKG<7の時にカリウム排泄不足が考えられる。
1mgデキサメサゾン試験は、クッシング症候群の診断に使われる外来でも可能な試験で、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)受容体のアゴニストであるデキサメサゾンによる負のフィードバックによって、コルチゾル分泌が正常に抑制されるかを見る試験である。下垂体腫瘍ではフィードバック自体は残っているが、異所性ACTH産生腫瘍では、フィードバック機構が正常に働かない。
カプトプリル試験は、ACEIであるカプトプリル投与によってアンジオテンシン―アルドステロンの生成が減少し、負のフィードバックによってレニンが過剰に分泌されることを試験し、腎血管性高血圧の診断に利用される。片側の血管が狭窄している場合、ACEI投与によってGFR、腎機能が低下し、レニン分泌が促進される。
立位ラシックス試験は、ループ利尿薬投与によって利尿による循環血液量の減少と立位との負荷によってレニン分泌が刺激されるかどうかを見る試験である。原発性アルドステロン症では、アルドステロンの過剰生成によってレニン分泌が抑えられており、負荷後もレニン分泌は抑制されたままとなる。同時にアルドステロン、コルチゾルの分泌についても調べるが、早朝ACTHサージに比べて立位のストレスが大きい場合、アルドステロンは上昇する。
生理食塩水負荷試験は、生理食塩水の投与によって循環血液量を増加させ、腎血流量を増加させてレニン分泌を抑制させた上でのアルドステロンの分泌をみる試験で、原発性アルドステロン症の場合は、アルドステロンの分泌は抑制されない。
副腎静脈サンプリングでは、異常分泌の場所を特定するために行われ、以下の4通りの場合の結果が考えられる。右/左の異常分泌が+/+、−/−、+/−、−/+。両側で異常分泌が認められる場合または、両側で異常分泌が認められない場合は、スピロノラクトンによる内科的治療を選択する。片側のみで異常が見られた場合は、異常側の副腎の摘出を行う。
bzr is slower than Subversion in combination with Sourceforge. [Dazjorz](http://dazjorz.com/) (17-September-2009) -- Dazjorz -- Chat with Shlomi Fish For good or ill, when I went off to grad school, I studied linguistics, so the only computer language I used there was LISP. It was my own personal McCarthy era. Is LISP a candidate for a scripting language? While you can certainly write things rapidly in it, I cannot in good conscience call LISP a scripting language. By policy, LISP has never really catered to mere mortals. And, of course, mere mortals have never really forgiven LISP for not catering to them. -- Larry Wall -- "Programming is Hard, Let's Go Scripting" ( http://www.perl.com/pub/a/2007/12/06/soto-11.html )