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Diamond v. Diehr et al

主な争点

コンピュータにおけるプログラムは、自然現象を組み合わせた物で、 特許として認められるか

要旨

ゴムは整形の前に助剤を加えて適切な時間、適切な温度で加熱しなければならない。 成形機の中の正確な温度を測ることはできなかったので、 今までは、この工程は経験的に得られた数値を用いて行なわれていた。(p.2) 今回、James Diehrは、より正確な成形が可能となる、 加熱を制御する方法を発明した。その機械には、ゴムの温度を 測る温度計がついており、ある時間間隔で計測する。 この計測結果を基にして、ゴムの成形時間を計算し、実際に経過した時間と比較することで、 いつ成形機を開け、いつ機械から出せば良いかがわかる。(pp.3-4)

特許庁は、すべての計算機プログラムは特許として認められないという 立場でこの発明の特許申請を却下した。 この理由として、Gottschalk v. Benson, 409 U.S. 63(1972)をあげ、今回申請された発明は、 従来のゴム製造過程を単にプログラムとしただけのものだと主張している。(p.3)

申請者側は、「温度を一定時間毎に計測し、継続的にゴムの精製時間を計算して経過時間と比較する」という作業は 従来のゴム製造では見られなかった新しいもので、特許保護下に置くにあたいすると主張している。 35 U. S. C. SS 101には、誰であっても、新しく便利な工程、機械などを発明したり、過去に存在したものを改良した場合は 特許をとれるとあると主張している。(p.4)

判決

計算機とプログラムによって制御できる製造機械は特許として 認められる。 また、以前の、数学的な手続きは特許としては認められないという Gottschalk v. Benson判決については、すべての計算機プログラム について特許は認められないとは述べていなかったとして、 判決は覆さない。

意見

計算機プログラムでは、様々なアルゴリズムが存在し、例えば、 大きい順に並べるソートや、データを素早く検索するためのハッシュなどがある。 今回の判決で扱われた発明では、数式ではなく、数式を利用した全体 に対して特許を認める形をとっているようだが、自分は、これに関しては賛成する。

State Street Bank Co & Trust v. Signature Finalcial Group Co

要約

Signature Finacial Group, Incは、下級裁判所でのState Street Bank & Trust Co. の特許許可取消しの判決の破棄を求めている。 下級裁判所で取り消された特許は、金融サービスの設定の中心でのかけひき のためのデータ処理システムである。管理、アカウント代理人として Signatureのビジネスで使用するために構築された投資構造を実装するための データ処理システムを一般的な特許の効果の対象としている。(p.1)

まず、数学アルゴリズムについては、特許不可能な数学アルゴリズムは、 ばらばらの概念、または「実用的でない」真実から構成されている ただの抽象的なアイデアであるということで示される。 だから、「実用的な」方法として応用できるアルゴリズムは 特許として認められる。(p.4) 段階のプロセスは、それぞれ電気的にしろ、化学的にしろ、なんであっても 広い意味でのアルゴリズムを含む。SS 100は特許として認められる 発明のカテゴリとしてプロセスを定義しており、それは、 「過程、機械、材料の、今までに知られていなかった新しい使用方法」 となっている。よって、アルゴリズムを含んでいるからといって すぐに本件が特許に該当しないわけではない。(p.5) (> アルゴリズム⊂プロセスであり、数学アルゴリズムには特許が禁止されている、 という意味に解釈した。)

また、ビジネス方法については、下級審では「ビジネス方法」例外というものを作り、 それに依った。しかし、今回、この裁判ではこの例外を使わない。 1952年特許法以来、ビジネスメソッドは、他のどのプロセスと同様に特許要件を 適用されるようになり、そうあるべきだ。(p.6) ビジネスを行なう方法は「固有的に特許を認められない。」という101条 を適用するのは不必要との結論に達した。(p.7)

決定は覆され、下級裁判所に差し戻された。

意見

ビジネスモデルに関しても、上と同じような観点で考えれば、 特許となるのは自然なことのように思える。

Jazz Photo Corp. and Dynatec International, Inc. and Opticolor v. International Trade Commission and Fuji Photo Film

要約

富士写真フィルムの、「レンズつきフィルム」という「使い捨て」カメラについて、 海外の会社がそれを再利用することに関しての裁判である。ITCは、 再利用に関して輸入差し止めを禁止した。今回、差し止められた 再利用加工業者がそのITCの差し止め命令を取り消すよう求めている。(p.1)

以下引用。 IPAA1 IPAA2

Fuji Photo Filmの主張
> フジは、ジャズ・フォトが、種々の海外設備により再使用の目的で改装した使
> 用済みの1回使用カメラを輸入することは、カメラ及びその種々の部品に関する
> 14のフジ特許を侵害すると主張した。ITCは、ジャズ・フォトがいわゆる
> 「レンズ付きフィルム(LFFP)」を輸入することは14に及ぶフジ米国特許の
> ほとんどのクレームを侵害すると決定した。
>
Jazz Photoら側の主張
> 特許権はカメラについては消尽しており、フジはジャズ・フォトが必要な工程
> によりカメラに新たなフィルムを再装填するための権利を制限することはできないのである。
>
結論の要旨
> 国際貿易委員会(ITC)の侵害決定を覆して、CAFCは、新しいフィルム及び
> フィルム容器を入れ、カウンターをリセットし、破壊した本体ケースを再封緘
> する製造者の行為は、判例法の下では再製造というよりも修理に似たものであ
> ると説明した。裁判所は、特許された組み合わせ品を使用する許諾事項には、
> 「その使用適性を保持する」ことも含まれ、先例によるとその物品に残存する
> 有用な能力を配慮する必要があると指摘した。
>
> CAFCは、再製造者が当初のLFFPの寿命が終わった後に1回使用カメラを生産
> することにより禁止されている新たな再製造に従事したというITCの決定を拒絶した。
> ITC決定における証拠及び理由にもかかわらず、先例によると、新しいフィルム及びその容器
> を入れ、フィルムカウンターをリセットし、壊したケース本体を再封緘する行為は修理と
> 見ることができ、再製造にはあたらない、とCAFCは説明した。

意見

今回の裁判では、特許というてんに絞られていたようだったが、例えば 環境といった別の問題から考えたりすることはできないのだろうか、 と思うことがあった。 この裁判を読んで、まず頭に浮かんだのは、最近の、2004年10月21日(木)の、 「キヤノン」(東京)がカラーレーザープリンター用の自社製トナーカートリッジ をリサイクルできないようにし他社の参入を妨害した事件である。 結局、『公取委は昨年10月、キヤノン本社を立ち入り検査。当初はトナーを再充てんした リサイクル品はタグが自社製でないと認識してプリンターが作動しないとみていたが、 審査の過程でプリンター側を操作すれば作動することが分かった。』 ということになり、一件落着らしい。 今自分がもっているEPSONのプリンタは、純正以外のインクは暗号チップがないと使えなくなっている。 特許庁の特許検索で探したところ、インク残量に関する特許がとられていたようだった。 特許はもともと企業を守るために作られた物だが、環境により 負荷のかかりにくいような社会の実現のために特許を犠牲にするということはない のだろうかと思った。実は、今上で述べたような理由でこの判決に賛成するという面もある。

What good is an obscenity trial except to popularize literature?
		-- Nero Wolfe, "The League of Frightened Men"

   <dazjorz>  rindolf!
   <dazjorz>  areth thou here?
   <rindolf>  Hi dazjorz
   <dazjorz>  :)
   <rindolf>  dazjorz: yes, I are here.
   <dazjorz>  isn't it kind of weird to have a programming channel when
              there are language specific channels around?
       <Zuu>  Muhah!
   <rindolf>  dazjorz: this is about programming in general.
   <rindolf>  At least theoretically.
   <rindolf>  And VB.NET questions.
 <joeyadams>  Well, ##programming is a good place to ask C questions and
              actually get helpful answers :)
   <dazjorz>  rindolf: did you intentionally make it look like vb.net is
              not programming?
   <rindolf>  dazjorz: meet Zuu - he's into Windows and D and stuff.
   <dazjorz>  !
   <rindolf>  dazjorz: no.
   <rindolf>  dazjorz: VB.NET is programming.
   <dazjorz>  hey Zuu, I'm dazjorz, I'm into linux and c and stuff.
   <rindolf>  But it has its own channel.
       <Zuu>  :>
   <dazjorz>  rindolf: I've been thinking about changing nicks
   <rindolf>  dazjorz: ah. so did I.
           *  Zuu is into everything sane, except the boring stuff
   <rindolf>  dazjorz: to what?
   <dazjorz>  rindolf: my current one is waaaay too lame, but "sjors" is
              probably too generic
   <rindolf>  dazjorz: I like dazjorz
   <dazjorz>  rindolf: I don't, because when people see my name is sjors,
              da zjorz is just too lame to bear
   <dazjorz>  rindolf: I was thinking about sjors, or some three-letter
              abbreviation of my name, sjg or so
       <Zuu>  how about.... 'carrot' ?
   <dazjorz>  I think I do prefer dazjorz over carrot
       <Zuu>  no worries, i promise not to stuff you up rindolf's tomato
              nose
       <Zuu>  hum :<
   <dazjorz>  Zuu: when I first read your nick on Shlomi's site five
              minutes ago, I asked him whether you were a mix between
              Zorix and Buu
   <dazjorz>  do you know the two?
   <rindolf>  Zoffix and buu.
       <Zuu>  nope
   <dazjorz>  uh zoffix yeah
   <dazjorz>  Zuu: okay, well, you don't know them, but believe me, I'm
              glad you're not a mix of the two, that would be horrible :P
       <Zuu>  im a mix of much worse personalities im sure
       <Zuu>  most of them just happen to cancel each other out

    -- Introudcing dazjorz to Zuu
    -- ##programming, Freenode


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