初級みでぃ講座

第壱回

MIDIってなに!?


MIDIは今を去ること10数年前、世界中の電子楽器を作っとった会社が、よってたかって決めた”音楽、電子楽器のための通信規格”じゃ。たとえば、糸電話で中国四川省出身の陳さんと、アラスカエスキモーのポラカレさんが話をするとしよう。

糸電話

もし二人とも自分の国の言葉しか喋れんかったら、とーぜん話は通じない。ところが、二人が偶然にも静岡弁をしゃべる事ができたら・・・。

糸電話

そう二人の意志は通じ、世界中が平和になるかもしれん。 MIDIはこの「静岡弁」に似とる。



シンセサイザーを、見たことがあるじゃろか?一台でいろんな音色を出せる電子楽器じゃ。ヤマハも良い音色たっぷりのシンセサイザーをたくさん売ってきたが、お薦めのシンセのひとつにS03がある。このS03の背中を見ると、なにやらぽこぽこと穴のあいた、まあるい接続端子がある。これがMIDI端子じゃ!

S03
MUSIC SYNTHESIZER
Web Link YAMAHA S03
S03背中

ここにもう一台、ヤマハではない会社のシンセがある。「何だかよくわからんシンセ」としておこー。S03の背中、MIDI OUTと書かれたところに、MIDIケーブルをつなぎ、「何だかよくわからんシンセ」のMIDI INとつなぐ。そしてS03のキーボードを叩くと、なんと不思議なことにS03と「何だかよくわからんシンセ」が一緒に鳴るのじゃ!

みでぃ助背中

S03のキーボードを叩く。すると鍵盤を叩いた情報がMIDI情報となって、MIDI OUTから送り出される。MIDIケーブルを通って、「なんだかよくわからんシンセ」のMIDI IN端子に入ったMIDI情報は、その内部で理解され音が鳴る。こんなふーに共通のお約束があれば、メーカーや機種が違っても情報をやりとりすることができる。音楽で、演奏情報などをやりとりするために作られたお約束=規格、それがMIDIなわけじゃ。



会社を越え、国を越え、MIDIのわかる機器どうしであれば、簡単に演奏情報をやりとりできる!なんと素晴らしいことじゃろう。しかし素晴らしいのはそれだけではない。MIDIの使えるシンセには全部小さなコンピュータが入っとる。演奏の情報なんぞを、すぐさま分析してMIDI情報に変えたり、逆にMIDI情報を演奏情報に変えたりするためじゃ。MIDI情報は、そう、カンペキにデジタル情報なわけじゃ。とゆーことは、ひょっとするとおぬしらの使っとるパソコンでも、MIDI情報が扱えるのではないか・・・そう!その通りなのじゃ!!

ふっふっふ。かんどーのMIDIワールドへの扉が、今開かれる!じゃっ。


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