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第拾弐回
ベースでぶんぶん!〜その2
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どうじゃ?あんまりおもしろくないかもしれんが、これはポップスの基本中の基本といえるリズムパターンじゃ、このパターンでどれほど多くの曲が生まれたことか。まずはこれを解説しよー。 |
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注意してほしーのはリズム。よーく聞いてみるとわかるじゃろう。そう!ドラムパートのキックと同じところで、音を鳴らしているんじゃ。ベースアレンジの基本は、キックと合わせる、じゃ! |
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では、このパターンのバリエーションをつくってみる。
ちょっぴり休符なパターン |
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さっきのとどこが違うかわかるじゃろうか?鳴らすところは同じじゃが、ひとつ目と三つ目の音を短く(1拍くらい)にしてみた。休符を作ったということじゃ。音を鳴らすのと同じくらい、鳴らさないということを意識することが重要じゃ。これだけでも、ずいぶん「のり」が変わるのがわかるじゃろう。
さらにタイトに! |
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これは三つ目の音を無くしてみた。ずいぶんタイトな感じに変わったと思うがどうじゃ?
では、今度は基本の裏をやってみる
キックの裏をかく?
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キックの位置で弾かず、それ以外のところで弾いた。これはこれでおもしろいと思う。基本はキックと合わせること、そうすることで基本のリズムが強調され曲全体の骨組みが出来上がるわけじゃ。しかし、逆に意図して強調しない、はずすこともひとつのアレンジではある。結局なんでもアリなようじゃが、大切なことは、キックの位置をちゃんと意識することじゃ。
さてこういうのは聞いたことはないかな?
よく使われるパターン |
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E.L.TからZARD、それこそポップチャートに登場する、誰もが一度は使うというくらいよく使われるのがこの8分音符を刻んでゆくパターン。これも、アクセントをつける(強弱をつける)と「ノリ」が変わる。
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さてここまでは、コードのルート音だけを使ってパターンを作ってみた。しかしこれではつまんないかもしれん。んで、ルート以外にもとっても使いやすい音がある。それは五度=5thの音じゃ。
最初のパターンに5thをまぜて、アレンジしなおしてみよー。
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どうじゃ、少し変化がついたじゃろ。しかし、小節の最初などコードをはっきりさせなきゃいかんところではルートを使うに越したことはない。いきなり5thを持ってくると、その音がルートに聞こえてしまい、意図したコードに聞こえなくなってしまうからじゃ。
5thを使って、リズムの組み合わせで、もうひとつ作ってみた。 |
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最後に経過音を使ったパターンを紹介しよう。コードからコードに移る時、スムーズに進行するように、ルート>ルート、5th>ルートの間の音を足してやるんじゃ。 |
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どうじゃ、ひとつのパターンからいくつものバリエーションが作れることがわかるじゃろう。これがアレンジのおもしろいところじゃ。んで、音色を変えれば、さらに雰囲気や「ノリ」が変わる。その中から自分がキモチいーとか、かっこいーとかのパターンを探すのじゃ。ぜひ、いろいろ試してみてほしー。 |
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